2019の振り返り

 皆が口を揃えて言う、「あっという間に過ぎてしまった2019年」の振り返りです。来る年のオリンピックHYPEで全て忘れてしまわないように備忘録を残します。

 18年の11月に設立した株式会社の第一期目決算を年内に終え、その余韻がまだ残っている年末です。最後まで協力してくださった税理士の先生には感謝で頭が上がりません。

 さて、学生と経営者の二足のわらじを履きながら進めた1年ですが、予想通り両立は難しかったです。今まで最優先に考えていた実家のような安心感のある研究室を簡単に手放すことはできませんでしたね。会社のメンバーを始めとする多くの人に支えられながら前に進んだ一年でした。

 今年の自分の会社での役割を簡単にまとめると、『総務・労務・税務』と『データ分析』です。もともと株式会社の仕組みそのものに強い関心があったので役所周りの手続きを苦と感じることなく捌き、実践通じて多くを学びました。業務データを扱って昔より少しpandasが好きになれました。これらのタスクと並行して経営戦略は常に考えていました。大小問わず様々なスケールの会社に関する問題の解決に悩み、オフィスで集まっては議論するのが日常になりました。隙あれば脳死になり怠ける自分には良い緊張感です。

 20卒なので就活のことも念頭にあり、会社にもしものことがあったときのリスクヘッジとして少しだけしました。エンジニア志望だったのでこの業界ではよくあるスピーディーな採用方式で1週間かからず就活は終わりました。将来について葛藤はあり、自分で起こした会社をやれるとこまでやる決心がついたので内定は断りました。

 そんなこんなで、4月に新生活を迎える同期より一足先に少しレールから外れたシャカイジンの旅路に就いた2018年になりました。

 余談ですが今年は本を読む習慣がつきました。悩んでも答えが容易に見つからない課題を前にしたとき、経験者からアドバイスを請うことは大事です。それを気軽に行えるのが読書であり、読書を通じて著者の実体験を疑似的に体験することで知識として蓄えられます。本当に分からないときは直感に従い行動し、直面した問題に対して細かな軌道修正を行うことももちろん重要です。しかし想像以上に私たちが抱えている問題はごくごく一般的なもので、本に意外と答えが書いてあることが分かります。「なんだ(起業したての頃に買った)本に書いてあるじゃん!」体験を今年は何度もしました。事前知識があるとわざわざ遠回りせずに山頂へ最短経路で辿りつけますね。

 なんか当たり前のことを言ってしまった気もしますが、繰り返し。本を読むことは大事です。来年はもっと読みます。